日常を中心に世界は回りだす
2020年、いろいろなことが大きく変わります。
ぼくにとって最も大きな変化は
長年仕事してきた「マーケティング」の変化です。
専門家として多くのクライアントとともに、
多数のプロジェクトをこなしたマーケティング、
およびブランディングに関しては無論、
ファイナンスや統計の経験を積み、
書籍を執筆し、大学でも講義してきたぼくですが、
2020年は経験したことがない変化の時期と考えています。
ぼくが長年格闘してきたマーケティング。
そのマーケティングは、おそらく180度変わってしまいました。
マーケティングはこれまで企業側に立って立案するものだったのですが、
これからはユーザー側に立って案内するものに変わるのです。
これはぼくの直観ですが、おそらく当たっています。
マーケティングは以下のように変わります。
企業を主語にした「売る」ための技術体系から、
普通の人を主語にした「買う」ための知識体系へ
やってきた仕事が180度変わってしまったので
いまぼくは、働き方を180度変える必要を感じています。
新感染症パンデミックで経済が止まったことで、
新しい世界が生まれたのです。
そしてそれはぼくにとって好ましい世界のような気がしています。
実はワクワクしています。
好きなモノゴトに囲まれて生きていく
新しい世界の主役はぼくたち、普通に生活する普通の人です。
普通の人が自分の好きなこと、興味のあることを頼りに
好きな人とモノに囲まれて生きていく。
そんな豊かな生活づくりがこれからの課題になるでしょう。
そしてそんな豊かな生活は取りも直さず、コンテンツ化していきます。
これからは生活のコンテンツ化が進んでいくのです。
このpolyphonyというブログメディアは、
好きなものごとを探すこと、好きな考え方に出会うことができる場所、
にしていきたいと思います。
そう考えるのは、マーケティングの主体が
企業から個人へと移ることが確実だということ。
そんな世界では、好きな物事を人に薦める人こそが
マーケティングの専門家と言える存在になると思うからです。
Make Life a Ride / 日常を非日常に変えていこう
polyphonyはポリフォニーと読みます。
音楽用語です。
一つのメロディではなく、
複数のメロディで編まれた多声音楽のことです。
ファッション、
クルマ、
ロードバイク、
モーターバイク、
水上バイク、
音楽やコンサート、
猫、
本、
ワインや食事などなど。
ぼくの人生はこうした好きなものごとが響きあってできている
そう考えてみようと思うのです。
ぼくはぼくの好きなモノゴトの共通項をいつも考えてきました。
ぼくの好きなモノゴトは日常を非日常に変えてくれる力がある
ということに、ぼくは気づいたのです。
polyphony garageというぼくのブログメディアのキャッチフレーズには、
BMW Motorradの掲げるメッセージを拝借しました。
Make Life a Ride
つまり、人生を旅のようなものにしていこう、ということです。
思えば旅は日常に差し込まれた非日常。
ぼくの好きな作家、稲垣足穂の言葉を借りれば、
時間の流れに対して垂直に立っている、ものだと思います。
これからの人生、
仕事も遊びもすべて、
旅のような非日常なものにしていきたい。
そうすればすべての瞬間を慈しむことができると思うから。
ぼくの人生のpolyphonyを形作る、
愛すべき日常を非日常な旅にすることで、
21世紀半ばに相応しい、
そして人生折り返し後半に相応しい、
新しい生活の質を考え、創り上げていこうと思っています。
どうぞよろしくお願いします。