猫は後悔するか。野矢茂樹『語りえぬものを語る』
今日は2月22日、つまり猫の日である。だからという訳ではないが、猫について少し書いてみよう。猫は賢い。これはおそらく正しい。もちろん人間の言語としての「賢さ」に概念定義されているが、おそらく猫の大半は賢い。餌の気配を察するとどこからともなく現れるし、人の感情を逆なでることもする。放置された腹いせにトイレ以外でオシッコをする。人が大切にしているものを故意に破壊する。こんな復讐や報復などは日常茶飯事である。だから猫は賢いと思う。繰り返すが猫の日だから猫を礼賛している訳ではない。 野矢茂樹の『語りえぬものを語 ...
平和は来るのか?わが家の猫さんたちの近況
ぼくの家には現在、4匹の猫さんがいて、妻とぼくと4匹の家族で暮らしています。もともとは和歌山で拾ってきたヨッシー吉宗、オフィスに訪ねてきた果敢な女の子ももの2匹で、この子たちはとってもなかよく暮らしていたのでした。 うちの古株、和歌山城天守閣公園で出会った吉宗 果敢な女の子猫、もも そこに拾われてきたのが、目が見えなかった仔猫三日月。目が見えないころは天使のようだったのですが、回復と同時に悪魔に変身。先住猫のヨッシーとももへの狼藉の限りにより、大変な抗争へと発展したのでした。 天使だったころの三日月 そん ...
大きな恐ろしい何かあるいは超越者と捕食者について。『ドン・ファンの教え』を読む。
Contents 大きな恐ろしいなにか捕食者という存在すぐ近くにある怖いもの大きな恐ろしいなにか ぼくがむかしむかし、女川で感じた無力感と虚無感を先日書きました。心にしまっていたものを取り出して眺めてみました。そこに後悔はありませんが、いまだに自らの無力を感じます。理不尽な現実は極めて強固で巨大であり、どこから攻めて行けばこの現実を覆せるのか、ぼくはいまだに途方に暮れてしまいます。本当はこうしてあげられたら、あるいはこうできたらいいのに、とぼくの心は叫びますが、実際にはどうすることもできない。この弱虫め ...
これもいいな。高いけど。PANERAI 3デイズクロノ フライバック
パネライ ルミノール 1950 3デイズクロノ フライバック入荷 ステンレススチールのケースにやや飽きてきたぼくは、より満足度の高い時計を物色中です。先日はフランクミュラーのトノーカーベックスを候補に挙げたわけですが、このパネライも素敵だなと思います。 ゴールドケースだし、ぼくのシンボルカラーであるオーシャンブルーが入っているし、ぼくの秘密のコードが入っているLUMINORでもあるし。 正直なところ、すごくいい時計でぼくにぴったりなのですが、問題は300万円を超えるプライス。これはあきらめるしかなさそうで ...
時計もゴールドにしてみようかな。Franck Mullerトノーカベックス
いままで、ぼくはどちらかというとunderstatementな時計が好きでした。見るだけで誰もがそれとわかるブランドを避けたい。もしくはそのブランドを代表するモデルは避けたいというような気持です。その結果、現在のぼくの時計は、IWCとPaneraiになっています。 ドレスのときにはこのポルトギーゼ・クロノグラフ。この時計はまだ若い頃、仕事で行ったバーゼルフェアで身なりのいい紳士が着けているのを見てから憧れて購入。IWCシャフハウゼン | International Watch Company | コレクシ ...
ぼくがかつていた「広告という名の狭い世界」について
Contents 広告屋さんの勘違いただ売ればいいという悪Social good?広告なんてやめちゃいなよ広告屋さんの勘違い 数日前に投稿されて業界関係者の間で少し話題になったブログがある。(もうブログは削除されてしまった様子)書いた方はおそらく職業コピーライターでその業界団体である東京コピーライターズクラブ(TCC)を批判している。批判されているのは「誰に褒められたいんですか?」という業界内のコピーコンテストのキャッチコピーである。業界内コンテストの告知ポスターで業界の御大が登場し、「俺たちの誰に褒めら ...