シリーズ2からアップルウォッチを使い始めて、機械式時計をまったく使わなくなってしまったことは既に書きました。その理由は生体モニタリング機能の充実によって、自分の身体と健康状態の見える化がほぼ可能になったことです。
自分の身体と健康常態を数値で把握することは、適切な体重の維持をはじめとする自己管理の基本だと思うわけです。現在、ぼくが使用しているアプリケーションとデバイスを整理しておこうと思います。
➊睡眠の見える化
アップルウォッチの定番アプリでもある“Autosleep”を使用することで、睡眠時間と睡眠の質を見える化できます。質の評価には心拍モニタリングが大きな役割を演じているようです。アップルウォッチの各種センサーで、睡眠の始めと終わりを判断しています。
AutoSleep Watchを使って睡眠を自動で追跡します
Apple Watchでの使用を前提でレビューします # 良い印象の点トラッキングがかなり的を得ているように思えます。いろんなアプリを使ってきましたが、これが1番いい気がします。付けっぱなしでいいのも楽で、寝落ちやソファでの昼寝も記録してくれます。睡眠の感度をいい感じに調節もでき、表示されるデータも多く、値段の割に高機能です。Apple ...
➋体組成の見える化
タニタやオムロンといった計測機器ベンダーはかねてからこうした機能を提供していたわけですが、アップルのヘルスケアアプリと連携することでユーザビリティが格段に向上しました。ぼくが使用しているタニタの体組成計はヘルスプラネットというアプリを介してBluetoothでiPhoneと接続し、体重や体脂肪、骨量、基礎代謝など複数のデータをヘルスケアアプリと同期させてくれます。
タニタの健康管理アプリ ヘルスプラネット
4月から妻と共に減量をはじめ、体組成計の購入を考えておりました。 オムロンにするかタニタにするか迷ったあげく、タニタのアプリのレビューが悪いことは承知の上でしたが、そうは言ってもそこまで酷くはないだろうと思い、タニタのブランドを信じて思い切ってタニタの体組成計を購入しました。 とても楽しみにしていましたが、正直アプリの出来が酷すぎて、今は後悔でしかありません。 ...
体組成計はこちら。タニタのRD-900シリーズ。ぼくが使っているのはRD-905だったかな。現在は913くらいまでバージョンが上がっています。
➌栄養素の見える化
レコーディングダイエットのソフトウェアはかなり古くから存在しており、ぼくも使ったことがあるのですが、インプットが面倒で止めてしまいました。人の食事のメニューって情報量が思いの外多いんですよね。それを逐一入力するのはとても手間がかかったことを覚えています。
最近のアプリケーションはAIが食事の写真を解析してメニューをかなりの確度で照合してくれます。これが極めて便利。ぼくは「あすけん」というアプリを使ってヘルスケアと同期させています。摂取エネルギーと摂取した栄養素の概略が見える化されます。
カルシウム、たんぱく質、チアミン、ナトリウム、ビタミンA、ビタミンB2、ビタミンC、食物繊維、食物中の糖分、総脂肪、炭水化物、鉄分、飽和脂肪酸などが計量されます。
あすけんダイエット 体重記録とカロリー管理アプリ
◆食べて痩せる無料ダイエット アプリ「あすけん」◆ 簡単な食事記録でカロリー計算・体重管理ができる無料の人気ダイエットアプリです。 カロリー計算だけでなく炭水化物などの14種類の栄養素をもとに栄養士がダイエットに役に立つアドバイスを毎日お届けします! Apple ヘルスケアとの連携して、歩数等も自動連携。 【440万会員突破!あすけんアプリの特徴】 ■栄養士から毎日アドバイス ...
➍活動量の見える化
これはワークアウトアプリを介して行われます。iPhoneを保有しているだけでもかなりの部分が把握されるので、ご存じの方も多いと思います。歩数、ウォーキングやランニングの距離、スタンド時間、エクササイズ時間等からアクティビティリングでアクティブエネルギーを算出し、安静時消費エネルギーと比較できます。(2020年段階ではワークアウトアプリはヘススケアアプリに統合されています)
iOS - ヘルスケア
ヘルスケアアプリが一新されました。Apple Watch、iPhone、他社製アプリのデータをまとめ、健康に関する大切な情報へのアクセスを簡単にします。
以上が現在ぼくが見える化している、自分の身体と健康状態に関するデータです。後はアップルウォッチシリーズ4で対応可能(国内は未対応)の心電図、非侵襲の血糖値、血圧、それに何等かの技術を用いた血液検査が加われば、基本的に人間ドックは要らない状況になると思っています。さらに遺伝子検査によるパーソナライズが加わればパーフェクト。それはおそらくここから2-3年で実現されるものと予想しています。
日本医師会は生活習慣病の治療薬のスイッチOTCに対して慎重な姿勢を崩していませんが、将来を見据えると健康状態の見える化から生活習慣を是正する流れはユーザー個人が行うようになることは間違いないでしょう。医師会や薬剤師会はそれを前提とした治療や投薬の仕組みを整えていくことになると思います。医療費と健康保険料の削減を背景としたセルフメディケーション推進には、アップルウォッチなどを活用した健康状態の見える化がまずは不可欠です。厚生労働省はアップルウォッチをはじめとするウェアラブルデバイスの購入に補助金出してもいいのでは?(笑)
この記事にはオートスリープについて書いた続編があります。よければご覧ください。