あなたにもきっと来る
そう、それは老眼。ぼくは現在55歳、もう数日で56歳になります。だからもちろんありますよ、老眼。でもそれ以前に年季の入った近視です。しかも乱視もあります。マジで三重苦です。
中学生くらいから近視になり、メガネとお友達に。そんな背景もあってメガネとコンタクトには莫大な費用をつぎ込んできました。いままでに買ったメガネはおそらく50本はくだらないと思われます。
強度の近視を矯正するレンズはかなり高額なので、フレームと合わせて7万円くらいで買っていたように思います。昨今はJINSやZoffなどのディスラプターも登場して低価格化が進んでいますが、ぼくが頻繁にメガネを買っていた頃は概ねそんなイメージです。
@¥70,000×50本=¥3,500,000
なんと!ぼくはメガネにこんなに突っ込んでいたのか。BMW MotorraならS1000RRも買えるじゃん。ハーレーも買えるじゃん。衝撃ですね。コンタクトレンズは過去使っていましたが、メガネをアイウェアと解釈できるようになってからは、むしろメガネを主使用していたので、ここまでの費用は突っ込んでいないと思います。
1dayタイプを両眼1ヶ月6,000円くらいで年間72,000円。これを10年やっても720,000円ですから、メガネとは比較にならないね。よかった、ちょっと安心したよ。
話は老眼に戻ります。ぼくが老眼を意識したのは41歳くらいのとき。ちょっと腕時計が見にくいな、という感じから始まりました。その後、老眼は徐々に進み、いまに至ります。近視よりは進行は緩やかな印象。成長期と違って壮年期はいろいろ鈍いのかもしれません。
コンタクトレンズはロードバイクの必需品
日頃アイウェアを愛用しているので、コンタクトレンズを使うケースは稀だったのですが、状況が変わったのは2017年くらいから。つまりロードバイクに乗り始めてからです。実はそれ以前からジェットスキーには乗っておりまして、その際はコンタクトレンズを使っていました。しかしジェットスキーに乗るときはあまり近くを見ることに困ったという記憶はないのですよね。
しかしロードバイクに乗り始めた2017年は既に何もかもがスマホでできる時代です。ライドに行くにも友達と待ち合わせるにもライドを記憶するにもスマホがないとどうにもなりません。そうなるとスマホの画面がよく見えるコンタクトレンズが不可欠です。
またロードバイクに乗るときにはライド用のサングラスが不可欠、必需品です。ちなみにぼくが使っているのはこちら。
オークリーのPRIZM ROADというモデルです。
このようなサングラスは偏光ガラスになっていて視界がくっきりと明快になる、というメリット、フェイスラインに沿った空力的なデザインともに、ムシとの激突を避けるという大きなメリットがあるのです。
ロードバイクは時速40キロを超えるスピードで走ることも多々あります。そんなときに時速12キロで飛んできたカナブンと衝突したりすることを想像してください。万が一眼に直撃したら大惨事です。
ということでロードバイクの際にはそれ専用のサングラスをかける。すなわちコンタクトレンズを使うことになるのです。さらに上述の通り、スマホも見なくちゃいけない。そこで最良の選択肢は、
遠近両用の1dayタイプコンタクトレンズ
ということになるわけです。
遠近両用1dayコンタクトを探す旅
目的はシンプル。眼科医に相談したうえで、遠近両用の1dayタイプのコンタクトレンズを注文し、購入し、使用する。以上。なわけですが、これがなかなかの難題なのです。各社様々な商品を出しています。ぼくはジョンソンエンドジョンソンを除き、ほぼ市販品を試してきました。
いままでぼくが試してきたのはこんなレンズたち。
デイリーズアクアコンフォートマルチフォーカル(アルコン)
デイリーズ アクアコンフォートプラス マルチフォーカル 遠近両用 | ワンデー(1日使い捨て)コンタクトレンズのアルコン(Alcon)
スマホの文字が 読みにくい メガネをかけるのが 面倒 目が 疲れやすい 薄暗いと 見えづらい スマホの文字が読みにくい メガネをかけるのが面倒 目が疲れやすい 薄暗いと見えづらい PCやTVなどの、距離にあるものを見るときに。 案内掲示板や景色を見るときなどに。 近くを見るための度数が3種類、遠くを見るための度数が61種類 *2の、3×61=183種類の中から、あなたに合った度数が選べます。 うるおいレンズで心地いい レンズ素材の約70%が水分。さらに、2種のうるおい成分でつけた瞬間から1日中快適なつけ心地を提供します。 形状しっかり、取り扱いしやすい 指の上で崩れにくく、つけやすいレンズです。不慣れな方にもおすすめ。 汚れにくい素材 メイク汚れやほこりなど汚れを寄せ付けない素材で、クリアな見え方がつづきます。 *1 1日使い捨て 使いたいときだけに使える便利な1日タイプ。ケアいらずで、毎回新品レンズで清潔に過ごせます。 *1 個人差があります。 *2 2017年1月現在 アルコンのデイリーズ ® アクア コンフォートプラス ™ マルチフォーカルページです。 コンタクトレンズ、 カラコン のアルコン。日本アルコンは、世界に眼科医療関連製品を提供するアルコン・インコーポレーテッドの日本法人として、日本の眼科医療への貢献を続けます。ワンデー、2week、マンスリー、近視用、遠視用、遠近両用、乱視用など様々なラインナップを取り揃えております。
プロクリアワンデーマルチフォーカル(クーパービジョン)
45歳からの大人コンタクトで、遠くも近くも快適に|プロクリア®ワンデーマルチフォーカル|1日使い捨て遠近両用コンタクトレンズ | クーパービジョン
レストランでメニューが読みにくい。 スマホを見る時、つい目を離してしまう。 つけた瞬間のうるおいが、1日中続いてほしい。 夜になると、レンズがゴロゴロする。 老眼は矯正すると進行が早まりますか? 老眼の進行には影響しません。早めに対処すれば、生活の質の改善が期待できます。 使い始めるタイミングは?  大人コンタクト ※1 は、見え方に慣れるまである程度の時間が必要です。早くに始めれば移行もスムーズです。 大人コンタクトは目の疲れにも効果があるのですか? ピントが合いにくいことからくる目の疲れの原因を軽減することが期待できます。 ※2 瞳の角膜細胞をモデルに開発された、 保水成分「MPC」をレンズ素材に配合しました。 ※1 大人コンタクトとは、遠近両用コンタクトレンズの通称です。 ※2 見え方、装用感には個人差があります。 ※3 梶田雅義:ソフト系多焦点コンタクトレンズの応用(眼精疲労)あたらしい眼科33(8):1139-1144, 2016 ※4「サメーション」とは、2つ以上のものが重なる、加わる、足される、計などの意味。近用度数から遠用度数を1つのレンズ光学部内に設計するマルチフォーカルレンズでは、焦点の合ったクリアな情報と焦点の合わないボケた情報とが、常に混在します。この2つの情報が同時に重なって脳に送られたときにも、いつも自然な見え方が提供できるように設計したテクノロジー/レンズデザインが、ナチュラル サメーション テクノロジー デザインです。※5 MPCは化合物 2-メタクリロイルオキシエチルフォスフォリルコリンの略称です。 ※6 装用感には個人差があります。累積30眼を対象にした終日装用の試験において、4・8・12時間目の各時点の装用感を1~10点のスコアで評価し、平均9.0~9.5点と良好でした。 Hall B, Jones S, Young G, Colemen S The On-Eye Dehydration of Proclear Compatibles Lenses October 1999 ※7 18人を対象とした1日の装用試験において、12時間装用後のレンズの水分は97%保持されていました。米国クーパービジョン調べ。
シードワンデーピュアマルチステージ(シード)
シード 1dayPureマルチステージ
使い捨てコンタクトからハードコンタクトまで、コンタクトレンズのシードのホームページです。シード 1dayPureマルチステージについてのご紹介をしています。
ボシュロムバイオトゥルーワンデーマルチフォーカル(ボシュロム)
遠近両用ワンデー「バイオトゥルー ワンデー マルチフォーカル」|ボシュロム・ジャパン
うるおいバリア機能で、レンズのみずみずしさをキープ。 涙が瞳のうるおいを保つ機能を再現した独自の素材技術※1で、レンズ表層にうるおいのバリア層を形成。水分の蒸発を最小限に抑えることで、うるおいが1日中続きます。※2 独自素材「ハイパージェル®」で、1日中快適なつけ心地。 バイオ・インスピレーション(生体模倣技術)から生まれた独自素材「ハイパ ージェル®」が、角膜と同等の78%の含水率を実現。多くの水分を含んだ柔らかいレンズで、快適でみずみずしいつけ心地が持続します。※2 ※1:親水性マクロマーSAM(サーフェスアクティブマクロマー)をレンズ表層に高濃度でポリマー化し、水分蒸発を抑制する技術(US Patent 8,197,841 2012:Linhardt, Salamone, Ammon and Hook;US Patent 8,138,290 2012:Blackwell, Salamone, and Kunzler) ※2:装用感には個人差があります。
時間とお金をかけてレビューしてみた
コンタクトレンズは高度管理医療機器であり、基本的に眼科医がユーザーにぴったりのモノを選ぶのが筋です。これはあくまでもぼく個人へのフィッティングに過ぎません。でも参考にはなると思うので「各商品のぼくにとっての見え方」をまとめてみようと思います。
ちなみにその前に。各商品、ぼくの視力に合わせて度数を微調整しながら数回買いなおしています。最近のものはこんな感じ。
近視矯正の度数 | 老眼矯正の度数 | |
①デイリーズ | 不明 | 不明 |
②クーパービジョン | -4.25 | +1.50 |
③シード | -4.50 | +1.50 |
④シード | -4.75 | +1.50 |
⑤ボシュロム | -5.00 | +2.25 |
そして上記のレンズはどんな風に見えるか、整理したチャートが以下のものです。
遠くが見えるかどうか | 近くが見えるかどうか | |
①デイリーズ | △ | △ |
②クーパービジョン | 〇 | △ |
③シード | △ | ◎ |
④シード | 〇 | ◎ |
⑤ボシュロム | ◎ | × |
まず最初に留意すべきは、メーカーによって
同じ度数でも見え方が全く違う
という事実です。
基本的なメカニズムはどうやら各社共通の模様。たとえばボシュロムのサイトではこんな感じで説明されています。レンズの中心が遠視矯正用の領域で外延部に向かって近視矯正用の領域に移行していく作り。
おそらくその領域の規定の仕方、グラデーションをかける際のパラメータ設定によって見え方が異なるのだと推察します。
そしてまた最適解の発見を難しくしているのが、
近視矯正と遠視矯正は逆相関する
という事実でしょう。簡単に言えば、近くを見えやすくすると遠くが見えにくくなり、遠くを見えやすくすると近くが見えにくくなる、構造にあるということです。
つまり、とりあえずこれでいいかな、というベターな頃合いをユーザー自身が選ぶしかない、というわけです。
現段階ではシードがベスト
これまでの人生でメガネに投じた350万円ほどではないにせよ、「遠近両用のコンタクトレンズどれがいい?」問題をクリアするのにも一定のエネルギーと費用を突っ込みました。
2020年9月段階でぼくがベストだと判断するのは、
シード1day pure Multistage
です。
このコンタクトレンズの良い点は近くが実によく見えることです。他の商品は近くの矯正(=老眼の矯正)がいまひとつで、ちゃんと仕事などをしようと思うと、さらに一段矯正するためのシニアグラスが必要になります。
その点このシードの商品はシニアグラスを必要としません。このコンタクトレンズ選びは「ロードバイク」「モーターバイク」に乗る、というシーンを想定したベストチョイスであることをお忘れなく。このバイクライドというシーンではシニアグラスの併用ができないので、それが不要なシードがベスト、ということです。
なので普段使いであれば、遠くから中間が極めてよく見えるボシュロムの商品を選び、近くを見るときにはシニアグラスを併用する、という選択が合理的な場合もあると思います。
このボシュロムのレンズは何しろ遠くがくっきりハッキリよく見えます。さらに着け心地も素晴らしい。これで近くが見えたら最高なのに。
シードのレンズは近くは不自由なく見えますが、遠くは若干見えにくいのです。そこで近視矯正を-4.50から-4.75に強めた(上記③から④の仕様にした)ところ、近くの見えやすさは維持したままで遠くの見え方を向上させることができました。
ロードバイクやモーターバイクに乗るとき、遠くはもちろんある程度見えている必要がありますが、近くが見えない不自由の方が現代はずっと大きいのです。よって、
近くがよく見えるシード1day pure Multistageがお薦め
という結論をここに記しておきます。
これが決まればボリュームディスカウントが受けられるんだよね。(笑)
先述のとおり、これはあくまでもぼく個人の視力矯正のケースなので、眼科医の意見なども聞きつつ、ご自分でしっかりと検証されることをお薦め致します。
でも個人的にはスッキリしたぞ。
ロードバイクやモーターバイクに乗るときはこのコンタクトレンズを使っていこうと思います。